〜エッセンシャル思考〜
- リク
- 2022年1月13日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年1月14日

今日はエッセンシャル思考について述べていく。
エッセンシャル思考とは、シリコンバレーにあるコンサルティング会社THIS Inc.のCEOグレッグ・マキューンが考案した思考方法である。
一見ビジネス向けの難しい言葉に見えるが、毎日が忙しいと思っている方、趣味や家族との時間などやりたいことに時間が使えていない方、今より時間を上手く使いたい方など、幅広い方々に役立つ思考法である。
エッセンシャル思考とは、考え事は出来るだけ少なくする。その中でも考え事の質は下げない。そして、本当に重要な事を見定め無駄な行動を減らす。その結果質の高い仕事ができる。毎日が充実していて楽しいと思える。そんな考え方がエッセンシャル思考である。
現代社会において、優秀な人こそ多忙なイメージを持つだろう。ただ、高い成果を出す人には一つの特徴がある。それは、1つのことだけにとことん集中しているという事である。そんなことはわかっていても誰しもが無意識のうちに落とし穴に落ちてしまい。自らの手で成功のパラドクスを崩してしまう。
『成果を出すが故に周りから信頼され沢山の仕事を頼まれる→周りから信頼され期待値や仕事量が増える→プレッシャーも大きくなる→初め程の結果を出せない→周りから期待はずれだと思われる』
このような負の循環を作り出さないためにも・見極める・捨てる・仕組み化するという3つの要素が大切となる。
1:見極める
物事を見極めるには非常に厳密な選抜が必要となる。ここで大切なことは、絶対にイエスと言えるもの以外は全てノーと答えるということである。やってもいいかもしれない、やらないよりはいいかもそんな時は全てノーと答えるべきである。選択が迫られた時は、本当に自分がやりたい事なのか一度立ち止まり考える事を習慣にして欲しい。そうする事で、自然と時間や心に余裕が生まれ良いアイデアが見つかる。
勇気ある拒否をする事で結果として厚い信頼を生むのである。人はよく嫌われたくないという一心で行動する。そのような案件は自分のモチベーションも続かず、相手の期待値を超える結果を出すことは出来ない。その結果かえって迷惑が掛かる。その反面、勇気を持って断る事が出来る人間は、断る勇気や自分を安売りしない姿勢から敬意を覚えられる。嫌われたくない一心で行動していると、徐々に厚かった信頼関係も、都合の良い関係へと変わっていく。
2:捨てる
断る事も必要だが、どこから断るべきかその基準が難しい。そう感じている人が多いのではないだろうか。ここで大切なのは、捨てるための下準備である。初めに、目標の明確化を行う。目標が明確になればなるほど、そのために必要な事が見えてくる。
人の目標は抽象的or具体的かどうか平凡or刺激的かどうかの組み合わせで決まる。
『優しい人間になりたい』などといった平凡で抽象的な目標はその人の価値観となる。
『なんとかして世界を変えてみたい』といった刺激的だが抽象的な目標はビジョンとなる。『SNSで100万人以上が認知するほどの知名度を得た後に、ドームでイベントをやりたい』といった具体的かつ刺激的な目標が本質的な目標として分類される。そしてこの本質的な目標の解像度を上げていく事が、本質的な目標の明確化につながる。
3:仕組み化する
見極めと、捨てることは重要である。ただ、毎日繰り返すにはコストが掛かる。人は小さな頃から、出来ない事があれば努力で補うという教育を受けてきたが、エッセンシャル思考では、『努力の削減』つまりは成果を生まない努力は捨てる事が大切である。と言われている。そして一連の動きを習慣化していく事で無意識のうちに行動に移せるようになる。
そして、人は行動を起こす時、必ず共通のきっかけがある。自身の行っている良い習慣を振り返って欲しい。その習慣を裏付けとなるようなきっかけを明確にする事で、より良い習慣を引き寄せる。
エッセンシャル(essential)は、本質、絶対的必要といった意味を持っている。
沢山の情報が溢れ、取捨選択の力が問われる現代社会において、本質を捉える力が必要である。無駄なものを最大限に省き今だけに集中する事で、日々の生活はアップデートされより良いものへと変わっていく。そしてそのアップデートを習慣にする事で成長し続ける事が出来る。それこそが真のエッセンシャル思考なのではないだろうか。
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